【超基礎編】Webマーケティングの基本的な方法と流れ

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中小企業のWEBマーケティングにおいて圧倒的に足りていないのは「マーケティングの調査・分析」「マーケティングのプランニング」の2点です。
多くの中小企業は「調査・分析」「プランニング」にはほとんど時間をかけずに、WEBマーケティングの実行に多くの時間を割きます。

「調査・分析」「プランニング」とか聞くとめんどくさくなる気持ちも分かるのですが、そのようなマーケティングの方法を取ってしまうと、上手くいった場合にも再現性はない(なぜ上手くいったが分かり難いから)ですし、上手くいかなかった場合にはその原因の見当をつけることが難しい状態となります。

経営資源が限られている中小企業においては大切な経営資源となりますので、上手くいった場合にはそのマーケティングの方法を仕組み化して再現性を持たせたり、上手くいかなかった場合にはその原因を一つ一つ調べて修正したりすることが重要となります。
本記事では、WEBマーケティングの基本的な方法と流れについて簡単にお話したいと思います。

また、WEBマーケティングについての詳しい方法と流れについては別の記事「[もくじ]中小企業向けに特化した統合WEBマーケティングの記事一覧」を参考にしてみてください。

Step.1 WEBマーケティングの調査・分析

WEBマーケティングの調査・分析って聞くとめんどうだと思ったり、拒否反応がでる気持ちも分からなくはないです。
でも実務上、やはり重要だからこそ嫌そうな顔をされても言う必要があったりします。

調査・分析などせずとも経営者の経験や勘で可能な場合もありますが、この部分を怠るとマーケティングの方向性が間違っているかどうかの判断がつきません。
また、経営者の経験や勘でたまたま上手くいった場合でも、なぜ上手くいったのかが分からないので、上手くいった仕組みを再現することが難しいです。逆に上手くいかなかった場合は、マーケティング実行前の仮説のどの部分が間違っていたのか...という「仮説を立てて、そして検証する」という修正ができないので、行き当たりばったりの対策となりがちです(じゃあ、次はコレでいってみよーか!みたいな)。

調査・分析とかいうと、外部から色々なデータを集めてくる必要があるイメージですが、社内の過去のデータやお客さんへのインタビューなど、簡単に手に入るデータの方がよっぽど重要な場合が多いです。

他には、例えば過去5年間の受注の内訳をデータ化してどのように推移してるのか調べたりなど、簡単に調べるだけで現状の把握をすることができますし、思わぬ発見がある場合が多いです。

Step.2 WEBマーケティング戦略の作成

WEBマーケティングにおいても、企業戦略に沿って「お客さんに対して伝えたいメッセージの統一」を意識してマーケティングをする必要があります。
「メッセージの統一」とは、例えばホームページの記載内容や営業マンのセールストーク、事務員さんの対応など、お客さんに対して伝えたい自社の印象やセールスポイント(差別化の内容)を統一することです。

しっかりと企業戦略に沿ったマーケティング戦略を作成することで、限られた経営資源の投資効果を大きくすることができます。

Step.3 WEBマーケティング戦術の作成

WEBマーケティング戦略に沿って、目標(新規顧客獲得など)を実現するために、考えられる限りの方法(WEBマーケティング戦術)を選択していきます。

具体的には、企業ホームページや企業ブログはどのように運用するのか?、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は使うのか?ネット広告はどの媒体に出稿するのか?などです。

WEBマーケティング戦術はあらゆる方法が考えられますので、ブレーンストリーミングなどでアイデアを出し、必要ならばオフライン(インターネット上ではない)においてのマーケティング戦術と上手く組み合わせながら相乗効果を図ったりします。

Step.4 WEBマーケティング計画の作成

WEBマーケティングの戦術を選択した後、個別の戦術の費用対効果をテストしたりします。
その後、優先順位や費用対効果を考え「1週間/1ヶ月/1年」などの単位で、マーケティング戦術を実行するために計画に落とし込んでいきます。
WEBマーケティング計画は変更や追記しやすいように、「EXCEL」や「Googleスプレッドシート」などで作成すると便利です。

また、年間スケジュールと共に以下のような項目を管理すると、WEBマーケティング計画を修正する際に役に立ちます。

・マーケティング目標と現状のズレからの改善方法
・個別のマーケティング戦術の予算(月単位など)
・個別のマーケティング戦術の評価
・個別のマーケティング戦術のROI(投資収益率)の予想と結果

Step.5 WEBマーケティングの実行

WEBマーケティング計画に沿って、ひたすら実行していきます。

マーケティング戦略・戦術のステップで頭が熱くなるくらい考えているかと思いますので、迷う必要なく実行あるのみです。
実行して行く中で戦略・戦術・計画に改善点が見つかった場合には、WEBマーケティング計画にメモなどしておくと、WEBマーケティング計画を修正する際に非常に参考になります。

WEBマーケティングの評価・分析・測定

WEBマーケティングを実行していく中で、改善点などが多く見つかると思います。
また、実際に費用対効果が高いマーケティング戦術が明らかになったりすることも多いので、1ヶ月・数ヶ月・数年などの単位でWEBマーケティング計画の修正を頻繁に行い、修正を繰り返して、マーケティング戦略・戦術の改善をしていきます。
そうする事で、1ヶ月・数ヶ月・数年単位で徐々に自社にとって最適なマーケティングプランを作成することが可能となります。

About
Kuniyoshi Takemoto is the founder of Amelt.net LLC, and editor of this blog(www.amelt.net).Learn more and follow me on LinkedIn.