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本書「マッキンゼー世界最強の問題解決テクニック」は、過去記事にて紹介した本「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」の続編で、より自分のビジネスに応用しやすいように整理し直されているのが特徴です。
マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック (ソフトバンク文庫)
「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」がマッキンゼーの社内の仕事ぶりに主眼を置いていたのに対し、本書では、どうすればマッキンゼーの方法を自分のキャリアや組織に応用できるかを論じている。
(P5)
マッキンゼー世界最強の問題解決テクニックでは、以下の内容が中心に説明されています。
全体を通して、分析からプレゼンテーションそしてマネジメントに至るビジネスの流れの中で、マッキンゼーのノウハウをどのように応用できるかといったアドバイスが中心です。
分析
・構造の把握
・計画
・収集
・解釈
プレゼンテーション
・構造
・同意
マネジメント(管理)
・チーム
・クライアント
・あなた自身
(P11)
「分析」においては問題発見を中心に(適切な問題発見をしていないと、優先順位の低い問題に解決の労力を注いでしまうため)、問題の構造の把握・データの収集方法・収集したデータの解釈の方法などについて。
「プレゼンテーション」においては解決策を上手くクライアントに伝える方法(解決策があっても実行まで持っていかないと意味がないため)について。
マッキンゼーに代表されるコンサルティング会社のプレゼンテーションは、問題点と解決策を分かりやすく伝えることに重点を置いているので、非常に勉強になります。
「マネジメント」においては、プレゼンテーションで提示した問題解決の実行を成功に導くためのアドバイスが書かれています。
コンサルタントは社外の人間として派遣されて、クライアント先の人間と一緒に仕事をすることが多い業界です。社内の人間だけでプロジェクトを進める場合よりも難しい状況で、どのようにマネジメントしていくのかという内容は非常に勉強になります。
上記の枠組みを中心に、マッキンゼーが培ったコンサルティング現場で使われている役に立つテクニックがまとめられています。
プロジェクトを進める時に、時間が限られている中、必要な事と必要でない事を判断するための参考になります。