非営利法人における既存業務システムのAccess/Excelへの移行による業務効率化

課題の事例

非営利法人にて、管理工学研究所の日本語データベースシステム「桐」から「Microsoft AccessとExcel」を利用したデータベース管理の移行と共に、業務の効率化を行った事例です。

長年「桐」でのデータベース管理を行ってきた組織ですが、管理するデータベースの項目(列数)が増えると共に、業務内容も複雑化していた状況で、定型化できる業務を可能な限り効率化するという方針で「Microsoft AccessとExcel」を導入しました。

「Microsoft AccessとExcel」を選んだ基準は、以下のようなことが挙げられます。

  • 他の業務との連携が取りやすい(Microsoft Word/Excelなどが中心の業務)
  • 「Microsoft Access」はデータベースソフトとしてはメジャーなので事例が多い
  • 長期的視点に立った際にUiPathなどのRPA(ロボットによる業務自動化)との親和性が高い
  • Microsoft製品(Word/Excel/Access)を複数購入する際に割引が受けられる

解決策

データベース管理の内容と、それに関連する業務の内容が複雑化しており、業務内容全てや手順を一覧で作成するという事が難しいという問題がありました。従ってウォーターフォール式の開発では、開発する機能にモレが出たり、機能が実際には使いこなせないなどの問題がでる恐れが高い状況でした。

そこでアジャイル開発方式により、必ず必要になるであろう最低限の機能だけを備えたプロトタイプを開発し、その上で、実際の業務でプロトタイプを徐々に利用することで不足している機能が明らかになりますので「不足している機能を順次追加していく」という方法を採りました。

プロトタイピングから始めて開発することのメリットは、以下の通りです。

  • プロトタイプから徐々に機能を追加することで業務に必要な機能を満たすことができる
  • 業務の担当者が実際に使ってみた反応に対応しながら内容修正することができる
  • 開発のコストや失敗リスクを最小限に抑えられる
  • プロトタイピングにより必要な機能を追加していくという開発方針で進めるので、納品後においても、機能修正・追加をすることが比較的容易

得られる成果

  • 開発コストとリスクを最小限に抑えることができる
  • 必要な機能を順次追加することが容易
  • ユーザーの反応に対応して機能修正・追加しやすい
  • 上記により、プロジェクトの失敗リスクを最小現に抑えることができると同時に成功確率が上がる