サイトアイコン Amelt.net

スマホアプリやwebアプリ開発で起業する時に考えるべきこと

web_titanium_mobile

web_titanium_mobile

This post is also available in: English-US (英語)

AndroidやiPhoneなどのスマホアプリやwebアプリで起業する時の戦略にはさっくり分けると「コンテンツプロバイダ」と「プラットフォーマー」という2つの選択肢があって、「プラットフォーマー」を目指すなら気合が必要ですよ…という話です。

本記事は先日、無料(フリー)のクラウド会計ソフトの比較検討の記事[自社のために4つの無料(フリー)クラウド会計ソフトの比較検討してみました]という記事を書いていた時に思ったことなどのメモです。

スマホアプリやwebアプリを開発して起業する時に考えないといけない事

無料(フリー)のクラウド会計ソフトがシェアを伸ばすことにより「決算書類のチェックだけ税理士に頼む」というパターンは確実に増えてきています。

次に予想される一手としては、無料(フリー)のクラウド会計ソフトのユーザーから得たビッグデータと機械学習(AI)の活用により、税務アドバイスしてくれるサービスなどもリリースされそうです。

そうなってくると、大企業の顧問税理士さん(税理士法人)は別として、個人・中小企業の顧問税理士さんのサービスの価値は下がり、価格破壊さらに進むと考えるのは自然かと思います。

その時代になると、オンライン上のやり取りのみで「決算書類のチェック」などのサービスを提供しているアプリケーションがいくつも乱立しているかもしれません。

同じような例はどこの業界でも起こっていて、スマホアプリやwebアプリを開発して起業する時に考えないといけないのは、大企業が参入できない分野もしくは他のスタートアップと差別化できる分野に参入する必要があるということです。
あたりまえの基本のように思われるかもしれませんが、起業する前にかなり徹底的に考えた上で参入しないと、後々めちゃめちゃ苦労することになります。
"めちゃめちゃ苦労する"という部分において、苦労の度合いが半端ないので、考える時間はしっかりと確保した上で起業するのが良いと思います。あとあと修正がきかなかったりする場合もありますし。

このあたりの話は 競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択 の本とか非常に参考になります。
大企業などと競争しない方法として「ニッチ戦略」「不協和戦略」「協調戦略」といった分け方で、具体的な事例が説明されています。

プラットフォーム系の事業をするには注意が必要

スマホアプリやwebアプリ系で起業する際のビジネスはざっくりと2つに分けることができます。「コンテンツプロバイダ」と「プラットフォーマー」です

そして、注意すべきはプラットフォーマー系のビジネスで起業をしようと考えている場合です。
スマホアプリやwebアプリ開発での起業は特性上、クラウド会計ソフトのようなプラットフォーマー系のビジネスとして参入するケースが多いかと思います。

基本的に、インターネットでのビジネスは「中抜き」で、中間業者を飛ばしてダイレクトに繋げる(コミュニケーションのショートカット)ことにあります。最近は機械学習(人工知能)の発達で人の代わりもできるようになってきました。
その際、考えておかなければならない重要なことは「プラットフォーマーは参入した分野で上位に入っていないと淘汰される」、そして「プログラムで実現したアイデアは簡単に真似できる」ということです。

なので、プラットフォーマーで事業を行うのならば、似たようなスマホアプリやwebアプリを大企業が追っかけてリリースしてきても負けないレベルのものを作るか、大企業が参入してくる前にブランドを広めてしまう必要があります。他のスタートアップとの差別化も同様ですが(自社が小規模の時期は他のスタートアップとかは考える必要はない)、先行者利益を指しているわけではありません。

先行者利益がそんなに良いものではないというのは色々な調査や言及がなされています。過去の記事で紹介しているピーター・ティールの本とかでも言及されています。
スタンフォード大学講義の要約:How to Start a Startup-Lecture 5 by ピーター・ティール

宣伝広告は一気にやらないといけない

ブランドが差別化の要因になるならば、競合他社に追いつかれないために、宣伝広告は一気にやってブランドを広めてしまう必要があります。スタートアップの資金調達の主な要因の一つです。

例えば最近だとGunosyとか、赤字の内容はほとんど宣伝広告費です。また、Twitterとかも開発費と宣伝広告費で赤字です。

見方を変えると、GunosyやTwitterレベルの企業が赤字覚悟でブランディングしているということなので……プラットフォーム系の企業の大変さが垣間見えます。

それでも、宣伝広告をしてシェアの上位に入らないと生き残れないという、プラットフォーム系のビジネスの恐ろしさがあります。
GunosyやTwitterレベルでなくプラットフォーマーとしてニッチ市場での起業なら大丈夫かというと、ニッチ市場はまたそれなりの苦労があります。大企業が参入してこないというのはメリットですが。
ニッチ市場で有名なのは37signalsとかでしょうか。

プラットフォーム系のスマホアプリやwebアプリで起業するには、成功したらデカイですが、結構気合を入れてビジネスしないと難しいんだろうなぁと……無料(フリー)のクラウド会計ソフトの比較検討の記事を書いていて思いました。

まぁ、本記事が誰かのお役に立てれば幸いです。
それでも、プラットフォーム系やるんだ!という方は立派だと思います、頑張ってください。