This post is also available in: English-US (英語)
3Dプリンターの登場によって、従来は製造工場でしか作ることができなかった工業製品・部品などが、誰でも作れるようになり(家庭用の3Dプリンターなども発売されています)、メーカー(製造業者)になれる時代になったといった内容の本です。
著者のクリス・アンダーソンは「フリー」「ロングテール」などのベストセラーで有名な方です。
MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
Amazonの3Dプリンタの商品一覧
本書の最初の方は、3Dプリンターやその周辺の技術の登場・革新によって、従来の産業構造がどのように変化し、個人が誰でもメーカー(製造業者)になれる時代になってきているのかという事を、さまざまな事例やデータを交えて書かれているコラムの集まりのような内容になっています。
また、中間から後半にかけての内容は、3Dプリンターを使って具体的にどのように製品を自作して販売していくのかという内容に関連して、3Dプリンター周辺のトレンドについて書かれています。
「いままでの日曜大工とどこが違うの?」などのタイトルで単に読み物としても面白いものであったり、新しい時代の流れをどのように味方につける方法など実用的な内容まで幅広いです。
3Dプリンタを利用して個人でメーカになる一般的な手順は、軽くまとめると以下のようになります。
ハンドメイドの製品を自作する流れに「3Dプリンター」という要素が加わったという感覚でしょうか。
1.自己資金かクラウドファンディングサイトなどで資金を用意する
2.3Dデータ(CADなどの製図ソフトを使うか、オンライン上で見つける)と3Dプリンターで製品を作る
3.ネットオークションやフリーマーケットのサイトやアプリで売る
著者は過去にネットでのトレンドについて詳しい本を書いていたりしますので、3Dプリンターとモノのインターネット(IOT)との関連にも言及していますので、ここらへんの分野の知識を勉強する場合にもおすすめです。