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本書「アイデアのつくり方」はシカゴ大学のビジネススクールで広告を専攻する大学院生向けに、また広告業界の実務家向けに話したものです。
著者のジェームズ・W・ヤングはアメリカの大きな広告代理店の重役です。
1975年に出版された本なので古典の部類に入りますが、本質的なアイデアの出し方について書かれていますので非常に役立つ本です。
アイデアのつくり方
全体を通してアイデアの出し方を論理的に、ステップごとに分けて考えて、再現可能なように書かれている点(ジェームズ・W・ヤングはアイデアの技術と呼んでいる)が他のアイデア系の本とは違う点です。
また、著者自身がたくさんのアイデアを出さなければいけないような職についていた関係もあると思いますが、非常に実践的です。
どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことはまず第一に原理であり第二に方法である。これはアイデアを作りだす技術においても同じことである。
「アイデアのつくり方」にはアイデアを作り出すための原理と方法の両方がステップごとに分かりやすく書かれています。
アイデアを作り出すための原理を知ることで、直感に頼っていたアイデアを出す作業が特別なことではないことが理解でき、身近に感じられます。また、マインドマップやブレーンストリーミングなどの様々なアイデア発想法がより効果的に使えるようになります。
そしてアイデアを作り出すための方法を知ることで、比較的簡単にアイデアを出せる量が増えました。アイデアの量が増えると、その中から質の高いアイデアが生まれる可能性が高まります。
その結果、アイデアから実際に企画書に落とし込むのが楽になります。
良いアイデアを思いつくと、不思議とその後の流れもスムーズに進むようになります。
そういった意味で「アイデアのつくり方」は非常におすすめです。
また、アイデアを出すのに役立つアプリを「アイデアジェネレーター:アイデア発想法のツールアプリ」の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。